そして、7回目の日曜日のこと。
いつものようにローズが花を訪れると、花の下に小さなコピーヌが、すやすやと眠っていました。
ひざまずいたローズがそっと抱き上げると、産毛のようなやわらかなカシミヤの感触を通して、
あたたかいいのちの息づかいが伝わってきました。
ローズが見上げると、小さな花は散っていました。
カシミヤの森では、いつも不思議な力がはたらいて、新しいいのちが生まれています。
トランペットリリーの木から生まれた、妖精のようなコピーヌは、リラと名づけられ、いまでは、とっても元気で、ちょっと甘えん坊、誰にも愛されるチャーミングなベビーコピーヌになりました。ベビーコピーヌのいちばん下の妹、かわいいリラの誕生物語。