ぬいぐるみは、小さな子どものためだけにあるものではありません。ぬいぐるみをなでて触ったり抱きしめるという行為で、人の不安や心配が軽減されることが明らかになりました。
ふと心が疲れたときに強い心を取り戻す、そんなちょっとした方法をご紹介します。
■人に触れると不安が減少する
人の肌に触れることで不安な気持ちが解消されることが、研究でも明らかになっています。オランダ、アムステルダム大学の心理学者が行った実験で、わずか1秒でも肩に手をかけられると、何も触れられていない人に比べて、死への恐怖が軽減されているとわかりました。
またテディベアのぬいぐるみがどれくらいの価値があると思うか尋ねると、人の死について思い起こすようにされた人は、23ユーロと答えたのに対し、死に関することを何も言われていない人は、たったの13ユーロの価値しかないと答えていました。
これらは、自分自身を肯定する気持ちが低い、つまり自尊心があまりない人に、よりこのような傾向が強くありました。
■”触覚”も癒しのために必要な五感
自分で自分を認める気持ちがあるかどうかに関わらず、何か不安があったり心配ごとがあるときに、家族や恋人、友達に、例えば手をにぎってもらうだけでも心が落ち着きます。そしてそれは、人間ではなくぬいぐるみであっても、同じような効果があるものと考えられます。
この実験を行った心理学者は、「何かに触れるという行為が、社会との疎外感や隔たりを緩める、緩衝剤になっている」と考えています。
私達は、あたたかい湯船に浸かったときやふわふわの布団に横になったとき、気持ちよいと感じます。そのように人の触感は、心地よい香りをかいだときや、緩やかな音色を耳にしたときに心が落ち着くのと同時に、癒しを感じるものなのです。
そのため、ぬいぐるみを触ると心地よさを感じ、不安を軽減させられることにつながるのでしょう。
ぬいぐるみがなくても、心が疲れていると感じたときや落ち込んだときは、肌触りのよいクッションなどを抱きしめたり、なでてみると、ストレスから立ち直るパワーが湧いてくるのかもしれません。
《マイカシミヤ》から一言! ふわふわのカシミヤの肌ざわりは癒し感を増しますよ♪