場面変わって、またまたトンネルの中。3人は歩き続けています。
「エボニー、ボクもうダメだ。暑くてしんどいよ。セーター脱いじゃいたい」
「パパポーラーが寒いから気をつけてって、言ってたじゃない。脱いじゃダメよ」
「じょうだんじゃない。汗だくだよ。もうたくさんだ」
エボニーが止めるのを無視して、エディはセーターを脱ぎました。
「あー、涼しい」
とそのとき、とつぜん、エボニーが明るい声を上げました。
「やった、出口だ。ノースランドだよ」
エボニーが出口に駆け寄り、前をふさいでいる石や葉っぱをとりはらうと、身も凍るようなものすごい冷気が一気にトンネルの中へ!
「ヤ、メ、テ‥‥サ、ム、イ‥‥コ、オ、ッ、テ、シ、マ、ウ‥‥タ、ス、ケ、テ」
後からやってきたベビーポーラーが、ちょっと前までエディだった物体にさわると、カチンコチンに固まっています。
「だからセーター脱いじゃダメって言ったのに」